抗腫瘍作用に関するマウス試験
(株)新薬開発研究所(日本:北海道/2004年実施)でマウスを用いた抗腫瘍作用に関する試験が行われた。9週齢のマウスに腫瘍株細胞(乳腺癌Adeno-cancinoma 755)
を移植し、移植翌日より、天仙液強効型を1日1回、14日間反復で径口投与した。最終投与日の翌日、腫瘍を摘出し、その重量を測定した結果、0.1及び0.2cc/day匹投与
群と対照群(注射用水投与)と比較して統計学的に有意な抑制効果が認められた。0.2cc/day匹投与群では平均抑制率84.0%を示し、対照群との腫瘍湿重量の比較で最 大差は94.1%であった(表10、表11、写真4参照)。なお、一般的な抗悪性腫瘍薬に見られる体重減少、一般状態悪化などの副作用は示されなかった。
◎表2 天仙液強効型の抗腫瘍作用に関する試験
(腫瘍湿重量)
(単位:mg)
対照群
(注射用水) |
天仙液強効型 |
| 0.2cc/day/匹 |
0.04cc/day/匹 |
0.1cc/day/匹 |
0.2cc/day/匹 |
| 1756 |
1208 |
531 |
209 |
| 1311 |
1301 |
516 |
210 |
| 1534 |
1186 |
551 |
210 |
| 1526 |
1168 |
532 |
223 |
| 1540 |
1102 |
746 |
315 |
| 1341 |
1460 |
522 |
141 |
| 2331 |
1960 |
543 |
574 |
| 1102 |
1123 |
701 |
136 |
|
◎写真1 天仙液強効型マウス実験の
腫瘍写真

対照群 天仙液強効型
(0.2cc/day匹) |
移植性S180肉腫と肝臓がんの抑制作用
天仙液強効型によるハツカネズミの移植性S180肉腫と肝臓がんの抑制作用に関する研究を行った結果、天仙液強効型に一定の抑制効果があることがわかった(表12参照)。 3パタン−の投与量(高、中、低)のS180肉腫抑制率はそれぞれ59.73%、52.53%、41.33%で、投与量に対する依存性が確認された。
肝臓がんに対しても抑制作用が見られた(平均抑制率47.8%)。腫瘍重量は薬剤非投与の比較群に比べ明らかに軽量であり、統計学処理によって顕著な差異が示された。
表13では天仙液強効型などによる肝臓がん巣の抑制作用が示されている。6検体を用いて行った実験後の腫瘍平均重量は、順に1.41g(T−茶多罫)、1.09g(U−天仙液改良型)、
1.26g(V−霊芝内服液)、1.49g(W−SOD)、1.02g(X−天仙液強効型)、0.71g(Y−抗がん剤5−FU)で、薬剤非投与の比較群に比べ全て軽量であった。
ただし、U、V、X、Y号薬群では極めて大きな違いが見られたが、T、W号薬群では、数値上の差異は見られたものの統計学処理では著しい違いはなかった。
抗がん剤の抑制率30%以上とする規定に基づき、W号薬(抑制率27.67%)を除く5種類の薬剤はともに望ましい抗がん効果があると認められる。抑制率の高さは順に、
Y号薬群>X号薬群>U号薬群>V号薬群>T号薬群>W号薬群であった。Y号薬は5-FUで、世界で使用される優れた抗がん剤である。X号薬(天仙液強効型)は本 研究でも高いがん抑制効果が実証された。また、U号薬(天仙液改良型)にも有意な抑制効果が認められた。
以上の効果から、天仙液強効型はS180肉腫と肝臓がんに対し腫瘍増殖抑制効果があることといえる。
◎表3 天仙液強効型のハツカネズミ移植性S180肉腫瘍への作用
| グルプ |
薬剤量
(ml/kg.bw) |
動物数
(n) |
試験周期
(d) |
平均腫瘍重量(g)
(X±SD) |
腫瘍抑制率
(%) |
| 陰性比較群 |
0 |
10 |
12 |
3.75±1.53 |
- |
| [高]投与量群 |
6.0 |
10 |
12 |
1.51±0.43**** |
59.73 |
| [中]投与量群 |
3.0 |
10 |
12 |
1.78±0.58*** |
52.53 |
| [低]投与量群 |
1.5 |
10 |
12 |
2.20±0.93** |
41.33 |
| 抗がん剤投与群 |
25 |
10 |
12 |
1.96±1.00*** |
47.73 |
陰性比較群との統計学比較: *p>0.05、**p<0.05、***p<0.01、****p<0.001
◎表4 天仙液強効型など薬剤の肝臓がんパタ−ン動物の体重、がん巣重量と肝臓がん抑
制率への作用
| グルプ |
薬剤量 |
動物数
(n) |
試験
周期
(d) |
体重増
加率
(%) |
がんの平
均重量
(X±SD) |
がん制
御率
(%) |
| 比較群 |
0 |
10 |
8 |
37.60 |
2.06±0.75 |
- |
| T号薬群「茶多罫」 |
40mg/kg.bw |
10 |
8 |
35.21 |
1.41±0.69* |
31.55 |
| U号薬群[天仙液改良型] |
6.0ml/kg.bw |
10 |
8 |
31.30 |
1.09±0.14*** |
47.09 |
| V号薬群「霊芝内服薬」 |
2000mg/kg.bw |
10 |
8 |
34.90 |
1.26±0.38*** |
38.83 |
W号薬群「SOD
(日本GMT・SOD)」 |
80×104u/kg.bw |
10 |
8 |
36.08 |
1.49±0.43* |
27.67 |
| X号薬群「天仙液強効型」 |
6.0ml/kg.bw |
10 |
8 |
26.30 |
1.02±0.31*** |
47.81 |
| Y号薬群「抗がん剤(5-FU)」 |
25mg/kg.bw |
10 |
8 |
23.75 |
0.71±0.68**** |
65.53 |
各薬剤群と非投与の比較群とのの統計学比較: *p>0.05、**p<0.05、***p<0.01、****p<0.001
免疫機能に対する実験
ハツカネズミの非特異性免疫機能と移植片対宿主反応に対する実験を行った。結果、、天仙液強効型の単核大食球の機能、免疫器官−脾臓や胸腺、宿主(脾臓)反応係数と刺激指数はそれぞれ影響を受け、被験動物の液性、細胞性免疫もそれぞれに高まり、増強されることがわかった。それは、天仙液強効型が免疫機能の調節やがんの予防治療の面で効果があることを科学的に理論づけたことになる。
移植片対宿主反応(Graft Versus Host Reaction)は一種の細胞性免疫の測定方法である。宿主反応係数と刺激指数は間接的に細胞の免疫機能の状況を反映する。表14の結果から、天仙液強効型を餌に混入した被験動物(その宿主)の反応係数と刺激指数はともに高く、何も混入しない動物原形群と蒸留水を餌に混ぜた比較群との違いは極めて明らかで(P<0.05またはP<0.01)、天仙液強効型が細胞の免疫機能を高め、増強するのに望ましい作用を及ぼすことを示した。
上記の研究結果から、天仙液強効型は被験ネズミの非特異性免疫機能に影響を及ぼすことがわかった。「補気、補血、湿陽」などの漢方薬に含まれる多種の生物活性物質が綱状内皮系統の機能を足し、抗体の生成促進、特異・非特異免疫機能の増強に積極的な作用を及ぼすという報告もなされている。また薬草のフリ−ラジカル除去作用は免疫器官の保護、免疫機能の調整、免疫因子の増強などに良好な互助作用を持つ。
◎表5 天仙液強効型におけるハツカネズミの移植片対宿主(脾臓)反応に対する影響
| 組分け |
投与方法 |
動物数
(n) |
薬剤容量×日数
(mg/kg×d) |
宿主反応係数
(mg脾臓重量/g.bw) |
刺激指数
(%) |
| 動物原形群 |
餌混入 |
8 |
0 |
7.76±1.14*** |
- |
| 比較群 |
餌混入 |
8 |
6.0×10 |
9.82±1.36** |
1.22 |
| Edfrnn群 |
餌混入 |
8 |
6.0×10 |
12.96±1.88 |
1.96 |
統計学比較: *p>0.05、**p<0.05、***p<0.01